12月の気象情報
2018年12月に発表された気象情報の中からいくつかの例を見てみます。
生の気象情報を掲載する観点から解説は加えていません。tenki.jpやsunny-spot.netなどで過去の天気図を見ながら学習してください。
・寒気の流れ込みにより、長期間の低温に関する全般気象情報が2回、発表された。
・中旬と下旬に、暴風雪・高波・大雪の全般気象情報が相次いで発表された。
12月に入り、暴風雪や大雪に関する全般気象情報が連日、発表されるようになりました。
11月後半から12月中旬にかけ、日本付近で偏西風が南に蛇行したため、強い寒気が断続的に流れ込み、全国的に低い気温が続きました。
東日本と西日本の長期間の低温に関する全般気象情報 第1号
平成29年12月1日11時00分 気象庁発表
(見出し)
東日本と西日本では、11月16日頃から気温の低い状態が続いています。この状態は、今後2週間程度は続く見込みです。農作物の管理等に十分注意してください。
(本文)
東日本、西日本では11月16日頃から強い寒気の南下により気温の低い状態が続いています。11月16日から30日までの平均気温は、平年を1度から2度程度下回っています。
今後2週間程度もこの時期としては強い寒気が流れ込むため、気温の低い状態が続き、かなり低くなる時期もある見込みです。
農作物の管理等に十分注意してください。また、山地を中心に積雪や路面凍結に注意してください。
平均気温(11月16日から11月30日まで)(速報値)
平均気温(度) 平年差(度)
東京 9.9 -0.8
新潟 6.0 -2.9
名古屋 9.0 -1.6
大阪 10.6 -1.4
広島 9.4 -1.6
高松 9.9 -1.4
福岡 11.3 -1.0
鹿児島 13.0 -1.3
今後、地元気象台の発表する気象情報等に留意してください。
15日には第2号が発表されました。
12月24日に二つ玉低気圧が発達、日本海側では急速に発達(爆弾低気圧)し、27日にかけて北日本では大荒れの天気となりました。
強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報 第1号
平成29年12月22日16時00分 気象庁予報部発表
(見出し)
25日から27日頃にかけて強い冬型の気圧配置が続くため、北日本を中心に荒れた天気となり、大荒れや大しけとなるおそれがあります。
(本文)
25日は低気圧が北日本を急速に発達しながら進み、25日から27日頃にかけて強い冬型の気圧配置が続く見込みです。このため、北日本を中心に荒れた天気となり、大荒れや大しけ、大雪となるおそれがあります。
暴風や暴風雪、高波、猛ふぶきによる交通障害に警戒してください。
今後、地元気象台が発表する警報・注意報や気象情報に留意してください。
次の「強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報」は、23日17時頃に発表する予定です。
22日に発表された「強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報 第1号」は、翌23日、「暴風雪と高波に関する全般気象情報 第2号」に名称変更して引き継がれました。
暴風雪と高波に関する全般気象情報 第2号
平成29年12月23日16時35分 気象庁予報部発表
(見出し)
25日から27日頃にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となるため、北日本では雪を伴った非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。暴風雪や高波に警戒し、大雪やなだれに注意してください。
(本文)
[気圧配置など]
25日は、低気圧が日本海と本州の南岸から三陸沖をそれぞれ急速に発達しながら北東へ進み、25日夜にはオホーツク海でひとつにまとまって発達する見込みです。26日は、低気圧がオホーツク海でさらに発達し、日本付近は冬型の気圧配置が強まるでしょう。また、26日以降は、北日本の上空約5000メートルに、氷点下36度以下の強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置は27日頃にかけて続く見込みです。
[防災事項]
<暴風雪・暴風・高波>
25日は、北日本の日本海側を中心に雨や雪を伴った非常に強い風が吹き、26日から27日頃にかけて、強い寒気が流れ込むため、猛ふぶきとなる所があるでしょう。また、北日本では、25日から27日頃にかけて、海は大しけとなる見込みです。
北日本では、日本海側を中心に、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風や高波に警戒してください。
<大雪>
25日から27日頃にかけて、北日本の日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。大雪やなだれに注意してください。
<融雪・なだれ・着雪>
25日は、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込むため、北日本でも日中は気温が上がり、雨が降って雪解けが進むでしょう。その後は、雨は次第に雪に変わりますが、湿った雪となる見込みです。
低地の浸水、河川の増水、土砂災害、なだれ、着雪に注意してください。
[補足事項]
地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
この情報は「強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報」を引き継ぐものです。
次の「暴風雪と高波に関する全般気象情報」は、24日5時頃に発表する予定です。
暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 第5号
平成29年12月25日05時07分 気象庁予報部発表
(見出し)
25日から28日頃にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となるため、北日本と北陸地方では雪を伴った非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。暴風雪や高波に警戒し、大雪やなだれに注意してください。
(本文)
[気圧配置など]
低気圧が日本海中部にあって、急速に発達しながら北東へ進んでいます。また、別の低気圧が伊豆諸島付近にあって、急速に発達しながら東北東へ進んでいます。これらの低気圧は、25日夜にはオホーツク海でひとつにまとまって、26日にかけてさらに発達し、日本付近は冬型の気圧配置が強まる見込みです。また、26日以降は、北日本の上空約5000メートルに、氷点下36度以下の強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置は28日頃にかけて続くでしょう。
[防災事項]
<暴風雪・暴風・高波>
25日は、急速に発達する低気圧の影響で、北日本と北陸地方を中心に雨や雪を伴った非常に強い風が吹き、海上では猛烈な風が吹くところもあるでしょう。その後、28日頃にかけて、強い冬型の気圧配置となるため、北日本と北陸地方では、雪を伴って非常に強い風が吹き、猛ふぶきとなるところがある見込みです。
北日本と北陸地方では、25日から28日頃にかけて、海は大しけとなるでしょう。
26日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
北海道地方 30メートル(45メートル)
東北地方 28メートル(40メートル)
北陸地方 20メートル(30メートル)
26日にかけて予想される波の高さは、
北海道地方、東北地方 7メートル
北陸地方 6メートル
です。
北日本では、暴風、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に厳重に警戒し、北日本と北陸地方では、高波に警戒してください。
<大雪>
25日から28日頃にかけて、北日本の日本海側を中心に大雪となるところがあるでしょう。
26日6時までの24時間に予想される降雪量は、多いところで、
北海道地方、東北地方 40センチ
です。
その後も28日にかけて、北日本を中心に降雪量がさらに多くなる見込みです。
大雪による交通障害やなだれに注意してください。
<融雪・なだれ・着雪>
25日は、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込むため、北日本でも日中は気温が上がり、雨が降って雪解けが進むでしょう。その後は、雨は次第に雪に変わりますが、湿った雪が降る見込みです。
低地の浸水、土砂災害、河川の増水、なだれ、着雪に注意してください。
[補足事項]
地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
この情報は、「暴風雪と高波に関する全般気象情報」を引き継ぐものです。次の「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」は、25日17時頃に発表する予定です。

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生の気象情報を掲載する観点から解説は加えていません。tenki.jpやsunny-spot.netなどで過去の天気図を見ながら学習してください。
今回のポイント
・寒気の流れ込みにより、長期間の低温に関する全般気象情報が2回、発表された。
・中旬と下旬に、暴風雪・高波・大雪の全般気象情報が相次いで発表された。
12月の全般気象情報
12月に入り、暴風雪や大雪に関する全般気象情報が連日、発表されるようになりました。
12月1日 | 大潮による高い潮位に関する全般潮位情報 | 第1号 |
12月1日 | 東日本と西日本の長期間の低温に関する全般気象情報 | 第1号 |
12月10日 | 暴風雪と高波に関する全般気象情報 | 第1号 |
12月10日 | 暴風雪と高波に関する全般気象情報 | 第2号 |
12月11日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第3号 |
12月11日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第4号 |
12月12日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第5号 |
12月12日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第6号 |
12月13日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第7号 |
12月15日 | 東日本と西日本の長期間の低温に関する全般気象情報 | 第2号 |
12月22日 | 強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報 | 第1号 |
12月23日 | 暴風雪と高波に関する全般気象情報 | 第2号 |
12月24日 | 暴風雪と高波に関する全般気象情報 | 第3号 |
12月24日 | 暴風雪と高波に関する全般気象情報 | 第4号 |
12月25日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第5号 |
12月25日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第6号 |
12月26日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第7号 |
12月26日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第8号 |
12月27日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第9号 |
12月27日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第10号 |
12月28日 | 暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 | 第11号 |
東日本と西日本の長期間の低温に関する全般気象情報
11月後半から12月中旬にかけ、日本付近で偏西風が南に蛇行したため、強い寒気が断続的に流れ込み、全国的に低い気温が続きました。
東日本と西日本の長期間の低温に関する全般気象情報 第1号
平成29年12月1日11時00分 気象庁発表
(見出し)
東日本と西日本では、11月16日頃から気温の低い状態が続いています。この状態は、今後2週間程度は続く見込みです。農作物の管理等に十分注意してください。
(本文)
東日本、西日本では11月16日頃から強い寒気の南下により気温の低い状態が続いています。11月16日から30日までの平均気温は、平年を1度から2度程度下回っています。
今後2週間程度もこの時期としては強い寒気が流れ込むため、気温の低い状態が続き、かなり低くなる時期もある見込みです。
農作物の管理等に十分注意してください。また、山地を中心に積雪や路面凍結に注意してください。
平均気温(11月16日から11月30日まで)(速報値)
平均気温(度) 平年差(度)
東京 9.9 -0.8
新潟 6.0 -2.9
名古屋 9.0 -1.6
大阪 10.6 -1.4
広島 9.4 -1.6
高松 9.9 -1.4
福岡 11.3 -1.0
鹿児島 13.0 -1.3
今後、地元気象台の発表する気象情報等に留意してください。
15日には第2号が発表されました。
強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報
12月24日に二つ玉低気圧が発達、日本海側では急速に発達(爆弾低気圧)し、27日にかけて北日本では大荒れの天気となりました。
強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報 第1号
平成29年12月22日16時00分 気象庁予報部発表
(見出し)
25日から27日頃にかけて強い冬型の気圧配置が続くため、北日本を中心に荒れた天気となり、大荒れや大しけとなるおそれがあります。
(本文)
25日は低気圧が北日本を急速に発達しながら進み、25日から27日頃にかけて強い冬型の気圧配置が続く見込みです。このため、北日本を中心に荒れた天気となり、大荒れや大しけ、大雪となるおそれがあります。
暴風や暴風雪、高波、猛ふぶきによる交通障害に警戒してください。
今後、地元気象台が発表する警報・注意報や気象情報に留意してください。
次の「強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報」は、23日17時頃に発表する予定です。
暴風雪と高波に関する全般気象情報
22日に発表された「強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報 第1号」は、翌23日、「暴風雪と高波に関する全般気象情報 第2号」に名称変更して引き継がれました。
暴風雪と高波に関する全般気象情報 第2号
平成29年12月23日16時35分 気象庁予報部発表
(見出し)
25日から27日頃にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となるため、北日本では雪を伴った非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。暴風雪や高波に警戒し、大雪やなだれに注意してください。
(本文)
[気圧配置など]
25日は、低気圧が日本海と本州の南岸から三陸沖をそれぞれ急速に発達しながら北東へ進み、25日夜にはオホーツク海でひとつにまとまって発達する見込みです。26日は、低気圧がオホーツク海でさらに発達し、日本付近は冬型の気圧配置が強まるでしょう。また、26日以降は、北日本の上空約5000メートルに、氷点下36度以下の強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置は27日頃にかけて続く見込みです。
[防災事項]
<暴風雪・暴風・高波>
25日は、北日本の日本海側を中心に雨や雪を伴った非常に強い風が吹き、26日から27日頃にかけて、強い寒気が流れ込むため、猛ふぶきとなる所があるでしょう。また、北日本では、25日から27日頃にかけて、海は大しけとなる見込みです。
北日本では、日本海側を中心に、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風や高波に警戒してください。
<大雪>
25日から27日頃にかけて、北日本の日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。大雪やなだれに注意してください。
<融雪・なだれ・着雪>
25日は、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込むため、北日本でも日中は気温が上がり、雨が降って雪解けが進むでしょう。その後は、雨は次第に雪に変わりますが、湿った雪となる見込みです。
低地の浸水、河川の増水、土砂災害、なだれ、着雪に注意してください。
[補足事項]
地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
この情報は「強い冬型の気圧配置に関する全般気象情報」を引き継ぐものです。
次の「暴風雪と高波に関する全般気象情報」は、24日5時頃に発表する予定です。
暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報
暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 第5号
平成29年12月25日05時07分 気象庁予報部発表
(見出し)
25日から28日頃にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となるため、北日本と北陸地方では雪を伴った非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。暴風雪や高波に警戒し、大雪やなだれに注意してください。
(本文)
[気圧配置など]
低気圧が日本海中部にあって、急速に発達しながら北東へ進んでいます。また、別の低気圧が伊豆諸島付近にあって、急速に発達しながら東北東へ進んでいます。これらの低気圧は、25日夜にはオホーツク海でひとつにまとまって、26日にかけてさらに発達し、日本付近は冬型の気圧配置が強まる見込みです。また、26日以降は、北日本の上空約5000メートルに、氷点下36度以下の強い寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置は28日頃にかけて続くでしょう。
[防災事項]
<暴風雪・暴風・高波>
25日は、急速に発達する低気圧の影響で、北日本と北陸地方を中心に雨や雪を伴った非常に強い風が吹き、海上では猛烈な風が吹くところもあるでしょう。その後、28日頃にかけて、強い冬型の気圧配置となるため、北日本と北陸地方では、雪を伴って非常に強い風が吹き、猛ふぶきとなるところがある見込みです。
北日本と北陸地方では、25日から28日頃にかけて、海は大しけとなるでしょう。
26日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
北海道地方 30メートル(45メートル)
東北地方 28メートル(40メートル)
北陸地方 20メートル(30メートル)
26日にかけて予想される波の高さは、
北海道地方、東北地方 7メートル
北陸地方 6メートル
です。
北日本では、暴風、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に厳重に警戒し、北日本と北陸地方では、高波に警戒してください。
<大雪>
25日から28日頃にかけて、北日本の日本海側を中心に大雪となるところがあるでしょう。
26日6時までの24時間に予想される降雪量は、多いところで、
北海道地方、東北地方 40センチ
です。
その後も28日にかけて、北日本を中心に降雪量がさらに多くなる見込みです。
大雪による交通障害やなだれに注意してください。
<融雪・なだれ・着雪>
25日は、低気圧に向かって暖かい空気が流れ込むため、北日本でも日中は気温が上がり、雨が降って雪解けが進むでしょう。その後は、雨は次第に雪に変わりますが、湿った雪が降る見込みです。
低地の浸水、土砂災害、河川の増水、なだれ、着雪に注意してください。
[補足事項]
地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。
この情報は、「暴風雪と高波に関する全般気象情報」を引き継ぐものです。次の「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」は、25日17時頃に発表する予定です。

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